Kodak　Retina　Ⅲc　（小窓）レチナ-クセノン50㎜/ｆ2付

今回出品のレチナⅢcは、シリーズ後期の完成型とも呼べる上級機になります。レンズはシュナイダークセノン50mm/f2（1954年西ドイツ製）です。69年前のカメラで撮影したとは思えないほど綺麗な写真が撮れます。
　本体は大柄ですがホールディングし易いカメラです。距離合わせノブも大きくスムーズなピント合わせが出来ます。小窓ながらファインダーの二重像はクリアーで見やすいカメラです。シャッター及びレンズは分解調整済み。スローとセルフタイマーは問題なく動いています。ヘリコイドグリスは軽めの光学用グリスに交換し使っていました。
　本機は、家族写真からテクニカル風景写真までこなせるクラシックカメラです。
外装及びレンズにキズがありますが、順光での撮影には影響がありません。気軽に使える実用機だと思います。

注：このカメラ特有の「お作法」が存在します。丁寧な操作を心がける
　　と末永く使えるでしょう。

１、前ブタ開閉時における距離合わせノブの位置は無限遠。
２、裏蓋開閉ボタンは開閉リングの下に隠れています。
３、フィルムカウンターは菱形マークまでボタンとレバーで送ります。次　　
　　に36まで空シャッターを切ります。
　　本機は減算式のフィルムカウンターです。
４、カウンターが０になると巻き上げがロックされます。シャッターも押　
　　せなくなります。無理な巻き上げ操作は厳禁です。巻き上げレバーは　　　
　　丁寧な操作が必須です。
５、フイルムの巻き戻しは、巻き上げレバー横にあるボタンを押しながら
　　巻き戻しノブを若干持ち上げてクランクを時計方向に回転させてくだ
　　さい。
６、露出計は非連動の単体型です。EVを読み取り絞りとシャッタースピー
　　ドを決定します。セレン光電露出計は正確性に欠けるため参考値程度
　　にしてください。
　　作例写真は、セオリー16通りの快晴1/500秒・F8で撮影。
　　フイルムはフジ100。ネガカラーなのでフイルムの箱に記載されてい
　　る露出表通りで十分綺麗に撮れます。
７、レンズ交換は、前レンズ群の赤丸ドット付きレバーを押しながら半時　　　
　　計方向にゆっくり回転させてユニットを外し交換します。
　
＊：撮影を含め保証はございません。プロフィールをお読みください。

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